ザ・スニーカー

ザスニを買ってきました。前は機動戦士ガンダムSEED ASTRAY小説版を読むために買っていました。実際ミナが国のあり方や真のオーブが今どうなっているのか語る最終回はコズミック・イラの世界では非常に意義深く、胸を打たれるものでした。また、涼宮ハルヒシリーズで一躍脚光を浴びた雑誌でございますよ。

今回なんでまた久しぶりにこの雑誌を買ったかというと、例によって「時をかける少女」が特集されていたのです。果たして台詞集や対談、ザスニの小説家による時かけのエッセイ、ロケ地集、おまけ小説など結構ボリュームでした。小説はまだ読んでないんですけどエッセイが良いですな。17歳っていうタイミングについて触れられてるんですけど、17というのは、どの数字でも割り切ることが出来ない数字です。17歳の夏はもう二度とこない夏の象徴と語られます。時間を何度超えても一度きりの夏、体験ということです。映画の終わりに空を見上げる真琴は、確実に7月13日を一日だけ過ごした真琴ではありませんが、真琴の時間軸は常に前に向かって進んでいたことが印象づけられるシーンでしたね。エッセイにあるように何度も同じような夏がやってくると特に子供のとき、青年のときはそう思ってましたが、ホントにもう二度と訪れない夏、思い出深い夏は色々ありますが、もう一度同じような体験はけして起こらなかったということは、僕にだって経験があります。夏休みにはボールが見えなくなるまで外でバスケットをしていましたが、それも高校時をピークに大学生になるあたりから面子が散り散りになって行きました。もうこない今日、頭では分かりますが、そうやって生きて行くには真琴のような奇跡が必要なのかもしれません。映画を見ることが出来るのは今だけ、是非今見に行って欲しいと締めくくられていますが、特に夏に行くことが重要な映画でした。また夏になんかやってくれないかな。