紅を最終回まで見終えて〜雑感

 毎週楽しみに見ていた紅が終わってしまって寂しいです。1クールの終わりというのはいつもそのような気分にさせられますね。原作小説は読んだことがないのですが、アニメとしては焦点の絞り方が明確かつ上手く演出されていて見ていて楽しいアニメでした。
 崩月流のことや真紅朗の何でも屋としての生活はほんとに設定レベルにとどめておき、話の中心は紫が九鳳院の外で他人と触れ合う事で変わっていくというとこに全てが注がれています。終盤は話の盛り上がりを作るためにさらわれた紫とそれを奪還するというバトル物としての要素を前に出していましたが、このアニメの魅力は二話での銭湯での番台のおばさんや紫のやりとりや三話での紫が学校に来て球児達と会話をするような場面にこめられていて見ていてニヤニヤしてしまいます。
 最終回としては、逆転の仕方に脈絡がなさすぎて(崩月流を今まで使っていなかった事など・・・)どうかと思いますが、1シリーズとしては十分に良作。二期作って欲しいなあ。