機動戦士ガンダム00 第20話「アニュー・リターン」

 今回は演出自体は非常に良いと思うのですが、ライルとアニューの関係って地上に降りた後ライルからナンパして、その後よく一緒にいるな〜ってところから一気にベッドシーン、という具合なので盛り上がってるのは分かるのですが、もう一つ気持ちがついていけないという感じはあります。「わかり合えていた!」って言われるとまあ多分そうなんだろうな、というとこですかね。
 アニューはスパイに入る経緯から、どういう処理をやってスパイに入り、アニュー自身はイノベイターとしての使命やリボンズについてどう考えているのかが明確でないため、勿体ないですな。どうやら昔からあの性格のままイノベイターリボンズの元でイノベイターをやってたみたいですし。
 ガデッサガラッゾ系列にアニューの新型が加わりましたが、今回でお祓い箱に。サックスブルーがかっこいい。ファング搭載機で系列としてはアルケーガンダムの近いものがあります。イノベイター機は基本性能は高いですが、トランザムしたガンダムには明らかに適いません。その割に余裕なイノベイターの態度が気になります。アニューもトランザム化したケルディムにはひとたまりもありませんでした。
 しかしリボンズの介入で再起動。トランザム終了後なこともありますが、リボンズが操作するアニューは中々圧倒的。リボンズパイロットとしての能力はかなり高いのでしょうかね。刹那が狙撃して事なきを得るのですが、二期になってからの刹那の男前さ加減が半端じゃないことに。「引き金は俺が引くから、恨むなら俺を恨めばそれでいい」なんて、20そこそこでそんな人の恨みまで背負って飲み込んで、というわけには中々いきませんよ。どこまでも気が使える男ですな。ライルの感情のぶつけどころとして受け止めてやるあたり、どちらが年長か。
 ライルは刹那がああしなきゃ行けなかったことは分かってますし、アニューが投降しようとしていた、と自分が嘘をついていることも多分分かっているんでしょうね。でもそうやってごまかさないとやっていけない程の精神的なダメージを受けてしまっていると。今回泣き崩れる彼はニール・ディランディとはまた違うパーソナリティを持った人間だということが伝わって来ます。
 ソーマさんはリヴァイブにレベルCの脳量子波ユーザーみたいなことを言われてました。出来損ないとのことですが、ルイスやイノベイターはもっと高いレベルで脳量子波を操れるのでしょうか。ルイスの他に脳量子波と細胞異常の抑制ということで刹那もイノベイター化が進んでいるようです。00ライザーでGN粒子を大量に浴びたり量子化してる影響なのでしょうか。となると沙慈にもそのうち似たような影響が出てくるんでしょうかね。
 次回はマスラオとの戦闘や何と生きてた王留美という回。ヴェーダの場所を伝えるんですかね。ヴェーダ奪還は脳量子波を使えるようになる刹那によるアクセスとかになるんでしょうかね。ティエリアアク禁状態ですし。