日本アカデミー賞アニメーション部門大賞「時をかける少女」

 何と日本アカデミー賞に今回新設されたアニメーション部門大賞に時をかける少女が選ばれました。まあ賞なんてもんは有名になればなるほど、宣伝としての役割しかもたなくなってくるもんで、そういうとき物を言うのが配給会社の力関係、制作会社の規模、スタッフの有名度によるところが大きくなるわけです。指標が無いですから。
 そういったハンデを全て吹き飛ばしてゲド戦記ブレイブストーリー名探偵コナンも吹き飛ばし単館上映に近い形で上映を始めた時かけがこの賞を取ったというのはまあ大したもんやなと。
 口コミというのはインターネットというチャネルを介してかつてよりより迅速に、共通した情報にアクセス出来ます。顕著な形で現れたのが今回で、この評価を牽引したのはYahooのレビューが大きいなあと、もちろんブログで紹介されているのも在りますが、一見して膨張していく評価を視覚に捕らえやすいのはこれかなと。
 かくして神戸アニメーション賞(だっけ?)や文化庁メディア芸術賞やシッチェス国際映画祭などアニメ映画がおそらく取れるであろう賞は総なめにした時かけですが、最後に大きい花火を打ち上げものですわ。2006年のアニメシーンを語るときに必ず出てくる名前として、これから残り続けるのだろうなあ・・・。