天元突破グレンラガン 第13話「みなさん、たーんと召し上がれ」

 空を見上げるシモンからスタート。それにしても空の作画が綺麗なアニメですな。雲の書き方とか有名なのはラピュタ時をかける少女で有名な二三雲というのがありますが、それとはかなり違う書き方ですが、非常に美しい。
 夏の入道雲とか大きな雲をデンと書く形ではなく、だだっ広い荒野的な世界に合わせた書き方だからこうなるんでしょうか。例えばザブングルならこういう雲が合ってるんだろうなあと漠然と思ったりします。
 シモンの元を訪れた働きたいニアですが、何をやるのか決めかねて居る様子。お姫様が野に下ったときの基本的な職業である食事係になったということ、料理が下手というのもまた基本というべきでしょうか。食事を待ちかねていた大グレン団ですが、そこに敵襲が。敵は四天王最後の一人シトマンドラ、空母ドロスみたいなデザインの空中戦艦で現れました。そこから出撃する飛行機型のガンメンが飛ぶ様子が妙にカッコよさげ、飛行機雲が雰囲気出ています。
 ダウンしたロシウに変わってヨーコがグレンに搭乗。ほとんど操縦はシモンがやってるみたいなので、ロシウが何を担当していたかも不明で、ヨーコが乗る分にもその点で違和感はあまり無いです。アニキがかつていたそのシートに思うところがあるヨーコではあります。
 大戦時の戦艦のごとく空中からの攻撃に為す術がない大グレン。対空兵器なんてそうそうあたるものでもないですし大苦戦。大グレンの一投で空に上がるグレンラガンなのでした。ドリルで海原川背のごとく飛行ガンメンをバシバシ倒したり背中からドリルを出して突き刺したりと自在な攻撃で渡りあっていますが、いかんせん空中機動の自由度では飛行ガンメンに分があります。
 そこで空中ガンメンを吸収し、飛行ガンメンはステルスガオーのように。ガオガイガーみたいでカッコいいですな。しかしデビルガンダムのごとく他の機体を吸収出来るラガンの性能は恐るべしの一言。元々そういう能力があることを気付かせたアニキの根性と、それを操るシモンの能力をもって発揮されたものではありますが、大グレン団が獣人とまともに渡り合えるのはラガンあってこそというところでしょうか。
 大グレン団の反攻から空の空中戦艦へ画面が流れる場面の背景が超美麗。これは凄いな・・・。これだけの空を用意出来る作品はそうは無いでしょう。屈辱を晴らすべく現れたヴィラルとの空中戦がこれまたかなり良い。なだれこむように空中戦艦に突入し、負傷したヨーコを降ろしヴィラルと戦闘。どうもヨーコとの間にフラグが立った予感がしますな( ´∀`)。シモンは覚醒以後めちゃめちゃカッコいいな。
 ザフィーネと同じく人質を取るシトマンドラですが、ヴィラルが正々堂々と相手と片をつけたいととどめを刺さず、結局大グレンのキックを食らった空中戦艦は撤退を余儀なくされたのでした。
 その後夕日の中で言葉を交わすシモンとヨーコ、ここの作画と動画も凄い。ヨーコがカミナのことが好きだったんだと過去形にしてしまったのは、シモンに大して惹かれ始めたと言うことなんでしょうか。
 最後に獣人の秘密について触れるヴィラルで締め。獣人は螺旋王が作ったものだそうで、つまり螺旋王は人間ということなのでしょうか。人間とは何者かということをヴィラルは螺旋王より教えられることになります。獣人は死のような深い眠りにつかなければならず、そうでなければ細胞が壊死してしまうということだそうです。だから獣人は夜は攻めてこないという訳ですな。

 総括としましては、カミナの兄貴がいなくなって以後、成長著しいシモンのカッコよさで兄貴不在をカバー出来ているなという印象です。それに惹かれだすヨーコというのもシモンを見てるとそれなりに納得が出来るといったところ。ニアが出て以降位置取りが中途半端になっていたヨーコですが、今回は凄く可愛かったですね。シモンは一人で戦えるということを認めた彼女ですので、次回もグレンに乗るということは無いと思われます。
 次回はいよいよ螺旋王の本拠地にたどり着くのでしょうか、ニア退場はさすがに無いと思いますが、予告が思わせぶりです。