コードギアス24話・25話

 コードギアスのラスト二話がついに放送されましたな。朝方も良いとこでしたので勿論自分は録画で見ました。コードギアス第一部の結末はいかに・・・以下感想。

  • 24話「崩落のステージ」

 23話の続きで睨み合いを続ける黒の騎士団とブリタニア軍。ルルーシュが合い言葉で発動するようにあらかじめ仕掛けておいたギアスで、租界の階層構造がパージされていきます。しかしこれはあれですね、「箱船をぶっ壊すのさ!」「なんせ台風のしでかすことですから」を思い出してしまいました。巨大な建造物を木っ端みじんにするカタルシスとカオスでコードギアス一期の最終ステージが幕を開けます。
 崩落した東京租界に一斉に進撃する黒の騎士団。コーネリア様は超前線にいたため、進撃してきた藤堂と即座に鉢合わせに。ここで部下を気遣うネリ様と、それに応え自分に構わず先に行ってくださいと返すイケメン部下。藤堂の一撃からネリ様をかばって真っ二つになってしまうわけですが、これ最初ネリ様が藤堂に部下を投げつけたように見えてビックリしました。
 ここでギルフォードが間に入り、ネリ様は政庁まで後退します。ナリタでは無頼改の藤堂に足止めされていたギルフォードでは・・・と思いましたが、かつてなく追い詰められた状況と、ランスロットの固有武装であったMVSがグロースター用に標準化され互角に渡り合っている模様です。ここのギルフォードの口上がやけにカッコいいです。
 本国から派遣されてきたエリート部隊「グラストンナイツ」が支援に現れ、守備体制を急遽整えた政庁まで一度後退の模様。しかし今まで傲慢ないけすかない連中、という線を色濃くしていたブリタニア軍ですが、この大ピンチに来てやたらとカッコイイ集団になっていくのはさすが世界を制した軍属というところなのでしょうか。グラストンナイツの使っているグロースターはミサイルポッドが背中に搭載されているようです。この世界の射撃武器はランスロットヴァリスやガウェインのハドロン砲を除くとマシンガンとかが基本で、ミサイルをばらまくというのはそれなりに進んだ技術で有効な攻撃である気がします。
 一方でルルーシュが駆るガウェインと紅蓮二式を含めた部隊はアッシュフォード学園に進撃、本陣を設置するようです。ルルーシュは目を離さずにいっそのこと監視下においてしまう方がナナリーや生徒達に危害が及ぶリスクは低いと考えた模様。統制が取れている黒の騎士団が制圧していれば、ヴィレッタが暴走した日本人達に襲われたようなそういう事件は起きませんしね。
 ところが、ここで人材的に全く適さないのに何故か部隊に含まれている玉城がいきなりリヴァルを殴り飛ばそうとしています。この男は最前線に出して壁役でもやらせた方が良いのではないでしょうか・・・。ここで混乱を治めるためカレンが正体を明かし生徒会を大人しくさせます。シャーリーはゼロが生徒会のルルーシュであるということを知っているため、カレンとルルーシュが二人で何か記憶操作をしたことを責めますが、当然カレンには意味不明。
 黒の騎士団の学園への進撃と前後してスザクがロイドを殴り倒してキーを奪い、ランスロットを出撃させます。セシルさんもムカついたときはロイドさんを殴り飛ばすお人であるため、「きゃっ」と微妙に淡泊な反応。それにしてもロイドさんがすげー痛そうです。スザクはゼロへの憎しみに燃え上がっており、「東京にはゼロがいるんだ!俺は俺の手でゼロを倒す。俺がやるんだ!」とすっかり俺モード。
 CM明けにランスロット対黒の騎士団。今までとは違い全く情け容赦の無い鬼神のごときランスロットに黒の騎士団の無頼や雷光が紙細工のようにバラバラに切り刻まれていきます。今まである程度手加減していたところはありますが、今回は有無を言わさず真っ二つにしてましてあっという間に一個小隊が壊滅。しかし動きがすげーカッコ良い。
 ここで何度目になるのでしょうか、ランスロット対紅蓮二式。ランスロットがハーケンを助走にしてそのままフロートシステムで飛ぶというアイデア溢れるシーンから戦闘開始。カレンが輻射波動を使いますが、何か跳ね返してます、MVSで殴り飛ばしてるのかシールドで弾いてるのかは分かりませんが、捕まれないと効果がないのでしょうか。
 カレンもビルを使ってジャンプしたりハーケンを使ったりして空中にいるランスロットに攻撃をしかけますが、いかんせん空中で自在に動けるランスロットの機動性には敵わず、空中からたたき落とされます。ここでビルに輻射波動をかまして軌道を変える紅蓮ですが、この動きはスクライドのカズマそのものでちょっと面白かったです。MVSの一閃を交わしランスロットの左手に輻射波動をかます紅蓮ですが、ここでランスロットがすかさず左手をパージし、右手のMVSを投げ捨てヴァリスに持ち替え、紅蓮の右手に一撃。両者とも片腕を失った格好ですが、紅蓮は右腕が命であるためここで勝負あり。
 カレンは何度となくスザクのランスロットに食い下がってますが、結局退けられた事はあっても勝ちそうになったことはありませんで、KMF戦においてはきっぱりスザクとランスロットが主役ということなのですかねえ。辞世の句を詠まさせヴァリスをたたき込もうとしたところでルルーシュのガウェインが登場し、一騎打ちを申し込みます。
 しかし一騎打ちではいかんせん勝ち目は無いため、学園を人質に置いて罠にはめます。見事ゲフィオンディスターバーにハメますが、ルルーシュにしてはリスクの大きなやり方でしょう。スザクが予想以上にキレていて学園に構わずヴァリスを使用してナナリーが死んでしまった日にはルルーシュは即終了してしまいかねません。激情にかられた人間は何をするか分からないものですので・・・。
 何はともあれルルーシュはその足で政庁まで飛び、航空戦力をハドロン砲の一回転掃射でザ・殲滅。まるでウイングガンダムゼロを彷彿とさせるインチキじみた破壊力です。そのまま政庁に残っているネリ様のグロースターと一期打ちに。これはゼロとタイマンを貼るためのネリ様の罠であったようです、佐渡の航空部隊が悲しすぎる。
 記憶を取り戻したヴィレッタにあえなく扇が撃たれました、扇のエロゲー世界はここに終焉しました。「千草・・・記憶が・・・」と自嘲気味に笑う扇が何とももの悲しい。この混乱につけこんで学園の生徒会は罠にはまっているスザクの救出に向かい、ニーナはガニメデを始動。
 ネリ様とルルーシュの一騎打ちですが、ハドロン砲を使えない上に地面に足をおろしたガウェインがもうボコボコ、指ハーケンもあっさり交わされ百戦錬磨のコーネリアの動きに全くついていけてません。慌てて飛ぼうとしたものの、ハーケンで食いつかれ上から踏まれもう絶体絶命!というときにギアスをかけたダールトンの一撃でネリ様のグロースターが大破。もう用済みのダールトンをハドロン砲の一撃で排除、非道だぜ。
 んでナナリーの元へVVが現れて終了という流れ。超濃い24話で御座いましたよ。感想としては大して話が進まない割には最終決戦としての密度十分の戦闘と各自の群像的な状況を描かれていて面白いことこの上ない、2006〜2007年を席巻した怪物アニメたる所以を見せつけられました。
 特に戦闘は間をおいただけあって劇場に出しても何ら恥ずかしくない作画と動作。枚数を使っていても見せ方や動きはやはりサンライズはロボアニメにおいて別格と言わざるを得ませんな。おそらく枚数についてはフルメタTSRあたりもそこまでは変わらないような気がしますが、コンテや構図、アイデアについてはタレントの違いを見てとれます。
 後書き忘れてましたが復活オレンジについて、言語化する能力を著しく欠いており言動はおかしなものになってますが、記憶や知能は保たれている模様。コードR(C.C)についてどういう違いがあるのか(電位とニューロフィラメント?)を言葉にしたり、バトレーのことを本国送りにしたことを覚えていて、その仕返しに実験体にした事に怒りを感じてる様子もありました。25話で大活躍した彼ですが、二期でも登場が待たれます。
 最終話「ゼロ」の感想は次回へ・・・。