機動戦士ガンダム00 第4話「阻止限界領域」

 完全にセルゲイ中佐が主人公の今回。面白う御座いました。おっさんが活躍するガンダムは無いのか、そう語られて久しいものですが、昨今の00は正にナイスミドルガイ・セルゲイ中佐の活躍によりそのような声を上げてた皆々様を満足させるものになっているのではありませんでしょうか。
 後はガンダムマイスターの中ではアレルヤにスポットを当てた回となりました。元々ガンダムマイスターの中ではロックオンと並んで取っつきやすい人間であり、むしろ自分たちなりの義があれど、無差別的な攻撃行為に多少の疑念を持つ辺り一番共感を持ちやすい人間と言えるかもしれません。
 そんなアレルヤですが、今回は彼の背景が垣間見えるエピソードが。超人機関より派遣された超兵一号のソーマ中尉と比較的近距離にいるせいで、お互いに激しい頭痛と不快感を共感します。まるでニュータイプ。あげくにもう一人の人格であるハレルヤが表に出てきています。このハレルヤは心優しいアレルヤと比肩すると非情に攻撃性のある性格でステーションから切り離された重力ブロックを見て「ご愁傷様二宮君」と言う始末。
 背景にありそうなのはアレルヤも元々人革連の出身であるという設定が明かされているため彼も超人機関の出身なのではないかというのが最初に浮かんで来ます。超兵にはナノマシンを人体に投入しているそうで、アレルヤナノマシンとソーマのナノマシンが反応したとかそんなんですかねえ・・・。
 後宇宙を漂流した経験があるそうで、それが強いトラウマになっている模様。ハレルヤの人格はそこで作られたのか、もしくは超兵の実験によるものなのか。前者ならばまさにファラ・グリフォンの様相で御座います。脇目もふらず人命の救助に向かうアレルヤはかなりカッコ良かったです。キュリオスも上半身だけ変形させてブロックを押したり見所満点。おもしれーな。
 しかし今回腹筋して雲を吹き飛ばしただけの刹那に比べると、アレルヤガンダムマイスターの中でもかなり存在感を見せていますね。問題はごく序盤から他陣営が凄い目立っているという。
 ファラ・グリフォンで思い出しましたがデュメナスが地表から衛星軌道の物体を精密射撃するという逆ザンネックキャノンをかましており驚愕しました。ステルス能力とあいまってこんな事が出来るなら、ほぼデュメナスは無敵に近いのではなかろうかと。後ティエレン・タオツーというソーマさん専用の凄いピンクMSが出てきました。シャアピンクなどではなくドピンク。漢字で書くと「鉄人・桃2」というところでしょうか。ユニオンのグラハム専用フラッグと同様に、人革連の対ガンダムの切り札という番組的な位置づけになるようです。
 次回は要らない子状態が続いたAEUにもスポットが。セブンソードとはプラモでは既に出ている全ての剣を装備した形態のことでしょう。アレルヤは今回の命令違反で営巣入りの模様。「僕が・・・一番ガンダムを上手く使えるんだ・・・一番上手く使えるんだ!」