機動戦士ガンダム00 第10話「ガンダム鹵獲作戦」

 ここ二話のガンダム00は相当おもろかったです。前回に引き続き人革連のMS大隊によるガンダム鹵獲作戦ですが、ソーマ少尉の脳波に感応し、タダでさえ大ピンチな上に何も出来ずに気絶してしまうアレルヤ。あっさりと鹵獲され輸送管に運ばれていくのでした、しかし中佐の部隊は手際良いですな。CB相手にひたすら自分のペースで作戦を進めています。
 これを追ってきたのがティエリアヴァーチェ。輸送鑑からのキュリオスの反応に完璧主義者のティエリアがキレないはずもなく「なんという失態だ!万死に値する!」と速攻で輸送艦を狙撃し機密と葬ろうとしますが、そこは人革連のスーパーヒロインソーマさんのティエレンタオツーがそうはさせじと介入。タオツーの機動性はかなりのもので、ヴァーチェのビームもすいすい交わします。懐に入り至近距離からの攻撃を食らわし致命傷を与えられないまでもヴァーチェに結構な衝撃が行ってるようで動きが止まります。
 「調子にのるな!」とヴァーチェのライデンキャノンでタオツーの片足を溶かしますが、宇宙では足は飾りなのですぐにパージして戦闘続行。しかし各国のエース級が戦ってきたのは一枚落ちるエクシアと刹那ばかりでしたが、今回は最も強力と思われるヴァーチェティエリアとソーマ少尉がガチンコバトルするというかなり新鮮なシーンでそれだけでも見所十分ですな。
 他のMS隊がヘルプに入り、ヴァーチェも絶対絶命。最後はエンジン全開で引き離しにかかるなど追い詰められた獣のごとく暴れます。タオツーに破壊されそうな刹那、チョバムアーマーをパージし中のガンダムナドレが露出。GNキャノンを手に取り軽快にぶっ放します。
 一瞬で六機のティエレンが撃破され、未知の敵に挑める状況ではないため、中佐は速やかに撤退命令を出したのでした。一方で荒れるティエリア。「ヴェーダ・・・俺は・・・僕は・・・私は・・・」と涙しながら一人称が乱れるティエリアですが、実はボイスチェンジャーサラシを常備した女性なのかな?と思いましたがそれなら「僕は」が間に入るのはイマイチ不明瞭。謎なところです。しかしCBの最高意志決定はコンピューターであるヴェーダによって行われているのでしょうか。ティエリアが最も尊重すべきとしているのがヴェーダのようです。
 撤退するところをアレルヤから外道・ハレルヤにバトンタッチしたキュリオスと遭遇する人革連部隊。ソーマ少尉の思考は超兵同士の共感によってバレてしまい全然通用しません。ミン中尉の決死の特攻で中佐と少尉は撤退を完了させるのでした・・・。
「何故殺したがる・・・これが僕の本質だと言うのか・・ならば僕は人でなしだ!」と黒田節ですな。外道ハレルヤのあたりから黒田氏のノリノリっぷりがかなり伝わってきます。次回もアレルヤ回でマイスターの中では二話目の個人回と恵まれている感じですね。
 後今回思ったのはやはり人革連組は良いですな、特にセルゲイ中佐・ソーマ少尉組は何か良いものを感じる。ソーマ少尉も強化人間ですがまわりに軽んじられたり疎まれたりすることなく一員としてちゃんと活動しています。ミン中尉が中佐と少尉の能力は必要なものですと語っていたところからもそれは伝わってきます。
 後キャラ紹介としてはソーマ少尉は感情が乏しいとありましたが、そんな事はないような。割と普通の熱血乙女という感じ。味方を気遣う人間性もちゃんとありますね。