機動戦士ガンダム00 第12話「教義の果て」

 過激派に雇われた傭兵企業PMC。ヒロシことアリーが裏で暗躍してる模様です。しかし今回最も暑かったのはグラハム専用フラッグ対ロックオンのデュメナス!
 デュメナスの長距離射撃を変形して足を前に出して交わし、「これぞ人読んでグラハムスペシャル!」と叫びながら特注ライフルでバリバリ射撃。狙いも正確なようで着実にデュメナスを捕らえています。フルシールドなんで防がれてますが。デュメナスも負けずに撃ち返しますがグラハムフラッグは手足をぶん回してAMBACと強化スラスターによる鬼機動で正確無比なスナイパーの攻撃を交わしていきます。これにはロックオンの兄貴も面を食らったようで「なんだあのパイロットは!」と驚きを隠せない模様。
「あえて言おう!カスであるとグラハム・エーカーであると!」
とここでプラモのインストの台詞を叫びデュメナスに迫り蹴りを食らわし鍔迫り合い。ロックオンもライフルを捨て短銃で応戦。対ビームコーティング化されているディフェンスロッドでそれを防ぎ完全に互角の様相。凄いぜカスタムフラッグ。
 ここで通信が入りアザディスタンの首都で大規模なクーデターが発生したためここで幕引き。クーデターはエクシアの介入によりほぼ鎮圧されます。刹那が最初によった村でも保守派と革新派の戦闘が行われ、MSによる一方的に少年兵が蹂躙される様に怒りを隠せない刹那。ここで相手をなぎ倒すものの、かつてOガンダムが自分を救ってくれたように、少年達を救う事が出来なかった自分に落胆する刹那「俺はガンダムになれない・・・」
 という今回でした。刹那は自分をガンダム、いわゆるヒーローになりきっている部分がありましたが、それが果たせない自分の力不足を痛感したという話のターニングポイント的な部分が出てきましたね。なりたい自分になれないというのは青年期に誰もが味わうほろ苦い挫折というわけですな。これをどう乗り越えていくかというのがこのアザディスタン編の話の中心になっていくものかと思われます。
 それにしてもロボット作画のカッコよさは凄いですね。特にグラハム専用フラッグの機動や作画のカッコよさは凄い。量産機の一部デザインを変更しただけなのに通常のフラッグとは比較にならない風格がみなぎってます。ライフルかまえてるだけで凄く強そう、実際ガンダム相手に一歩も引かない相当な強さですが。グラハムの台詞は完全に漫画版スクライドを彷彿とさせる悪ノリ黒田節ですな「宇宙船じゃねーかっ!」「カッコいいだろう!」のノリです。
 しかし回を追って良くなってきた印象はかなりあります。キャラの掘り下げが進んでいってる事と無関係ではないでしょうが、サジの親子丼には何の意味が・・・。