コードギアス 反逆のルルーシュR2 第6話「太平洋奇襲作戦」

 今回はロボット的な見所が相当ありましたな。「舞い上がりな飛翔翼」紅蓮飛翔式はトリスタン・モルドレッド・ランスロットを食う活躍。他を全てかませ犬にして大々的にぶち上げました。初回登場補正が多分にかかっているであろう事を踏まえましても上々のデビューではないでしょうか。
 ランスロット・コンクエスターは紅蓮飛翔式と比すると改良部分がOPの時点で明確であったのと、武装的にハドロン砲がついただけなのでいまいち地味目に。しかし地味に腕のブレイズルミナスは紅蓮の輻射波動を完全に受け止める事に成功しており、防御の面ではほぼ鉄壁というところでしょうか。胸に四基追加されたブレイズルミナスによりコクピットに脱出機構などが無い実験機であったランスロットは、ナイトオブセブンの乗機にふさわしい安全性を獲得したと言えます。
 モルドレッドとトリスタン、特に前者のGNバズーカの威力は甚大。ただこういう当たれば必殺系の攻撃は得てして名ありキャラには当たらないものなので先行き不安というところ。背中に搭載されたミサイルや月下の頭をひねり潰す豪腕ぶり、回転刃刀の一撃が全然通用しない鬼装甲など割と見所はあった気がします。クールにドSなアーニャが可愛かった。
 トリスタンは朝比奈の月下を瞬殺したり仙波を殺害するなど戦果は上げているものの、本気じゃないと言う割に機体が動作しないという致命的なやられ方をしたのは気になるところ。紅蓮のトリッキーな武装を目の当たりにした次回以降に期待というところでしょうか。しかしジノもアーニャも基本的に戦闘を楽しむスタイルなんですな。
 久しぶりのロイドさんとセシルさん。ロイドさんは相変わらず飄々としていて面白い。「皇帝ちゃん」なんて不敬すぎるぜ。面倒な事務処理や経費はこっそりシュナイゼルに押しつけたり子飼いのようで抜け目ないですな。ランスロットのダメージに同期する様も凄い、まさに一心同体。セシルさんは台詞が少なかったけどスザクの部下になっているだけに指示の出し方や出撃シーケンスもちょっと変わってて時間の流れを感じますね。
 しかし今回の圧倒的な見所は我らがルルーシュの猛烈なシスコンぶり、想像を絶するナナリーラブぶりなのですよ。冒頭のナナリーには嘘はつけない!と焦るルルーシュや「愛してるよ、ナナリー」などの一言を加えたり。C.Cに妹と戦えるのかと問われたとこで「何の冗談だ?」とか「ナナリーのためのゼロなんだ!」と豪語(カレンに聞かれたら殺される・・・)
 ナナリーに大して無理矢理連れて行く事も検討外でナナリーが自分の意志で特区を考えた事にショックを受け最後にスザクさーーん!と自分よりスザクを頼る様にへこまされたり敵に対してあれほど容赦のない魔人ゼロがナナリーに対しては仏のようであるというギャップが面白い。そしてナナリーには自分の夢や進路があるという事に気づかされたルルーシュは次回予告でリストラされたサラリーマンさながらの意気消沈振りで電車に揺られているのでした。
 ただ捨てられた仮面というのは、ゼロをやめてしまおうかという葛藤の他に最後に仮面を捨てて素性を明かして素顔で戦う決意とかをするのではないかなあという予想します。ナナリー総督が公になれば、ルルーシュが皇族であることがカレンやロロなど一部の人にはバレてしまいますからね。
 あと皇帝がさりげなく重要な事を言っていたがまだ意味が分からないんでそこは割愛します。