カカ無きミラン

 リッキー・カカがミランからレアル・マドリーへ移籍が決定しまして、シティの移籍騒動からカカがフロントに対して失望を感じたであろうことは想像に難くありませんが、やはり悲しいとしか言い様がありません。恐ろしいのは前半戦で結構な得点を挙げたもののコンディションを崩していったロナウジーニョをチームの中心に据えるというベルルスコーニの方針です。
 地位と権力にしがみついた結果がこれ一足早く言うべきだったな?お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?という来シーズンにならなければいいのですが、今の時点ではなんとも。アンチェロッティもカカもいないとなるとやり方を相応に変える必要がありますが、どうなるか想像だに出来ません。せめてどちらかが残っていれば来シーズンもある程度の軟着陸は望めそうな気もするのですが。
 初得点となったミラノダービーでのヘッドや、その後の高速ドリブルからの地を這うゴール、チャンピオンズリーグ決勝アテネでのクレスポに通した矢のようなスルーパスオールドトラフォードでビディッチをチンチンにした姿が最近のことのように思い出されます。僕の部屋に飾られているビッグイヤーを抱えているカカのポスターを外す作業はやってて泣けてきます。