映画「ハゲタカ」

 今日は年休を取得したので、京成ローザで「ハゲタカ」を鑑賞。
 芝野が役員を務める大手自動車メーカー「アカマ自動車」にアメリカのファンドであるブルー・ウォール社が突如TOBを仕掛けるというところから話はスタート。アカマ自動車は芝野の伝手から鷲津ファンドにホワイトナイトを依頼するが、ブルー・ウォール社の常軌を逸した高額での株買い付けに苦戦する鷲津ファンド。ブルー・ウォール社のバックにいる資金源は何者なのか、そしてブルー・ウォール社の社長を務めるリュウ・イーファとは?
 というのが簡単な導入部です。前半はもう一つなムードでしたが、中盤あたりからの盛り上がりが凄まじく、逆転するまでのシナリオには驚かされます。ま資金を外部に求めるところの交渉は拍子抜けではありましたが・・・・。
 リーマン・ブラザーズ、派遣切り、小泉改革サブプライム・ローンなどの近年の経済情勢をかなり盛り込んでおり、中々見応えありました。一部は半ば無理からに話に盛り込んだものもあるのですが、相変わらず鷲津やその部下の村田らがカッコいい。アランも鷲津ファンドに来てくれたらなーと思うことしきりです。西野治とは今回組む形になりましたし。
 しかし、テレビドラマの頃からそうですが、情が通う余地がない企業買収ドラマの中で、どのキャラも根源的にはイノセントな感情を持って動いているというところが好みです。今回で言えばリュウ・イーファのアカマ自動車への恋い焦がれるような憧れなど見てて泣けてきます。
 一番面白いのはテレビ版の最初の三話であることは違いないですが、映画も面白いですよ。お奨めです。