未来日記1.2巻

 少年エースと言えば何を思い浮かべるでしょう。看板漫画のケロロ軍曹よつばとエヴァンゲリオン(載ってるの?)た今となってはグダグダですが知名度は高いサイコなどもあるでしょう。
 しかし今少年エースで最も輝きを放っている漫画は「未来日記」なのではないでしょうか。
 未来日記というのは日記をつけることが好きな主人公の日記がこの世ならざる者に、ある日未来を予知出来るものに変えられてしまう。他の未来を予知する日記を持った11人と殺し合いをするゲームに巻込まれていく・・・という物語。
 もうちょっと言うと未来の把握できる範囲は人によってまちまち、ある一人の未来しか分からなかったり、自分の未来以外しか分からなかったり、他の人間が見た未来だったりします。その情報を駆使して、戦いを行うというサスペンスです。
 まあ導入部はなんやデスノート的やなって思われるかもしれませんが、実際は理論的にはそれほどかっちり固まってるわけではないです。死を予知した場合、奇跡でも起きないと抜けられないという割には、主人公のユッキーは割とかあっさり回避できたり、穴は結構ある物語です。しかし物語にやたらと勢いとスピード感があるため、見てて気にならないどころか、引き込まれてしまうっていう話なんですな。
 キャラクターの魅力が物語を引っ張っていて、特にヒロインの我妻由乃(がさいゆの)。ヒロインでありながら主人公天野雪輝(あまのゆきてる)のストーカーで一日にメールを40通くらい出したりしてユッキーを怯えさせたりしています。一巻のうちはこのストーカー気質が割と可愛い方向に向かっているんですが(それでもユッキーの敵は同じ学校の人でも殺しますが)2巻が真骨頂。超怖い。
家にもとんでもない秘密の部屋があってそこには・・・、また電気が止められてたり、将来の夢を書くときの夢も希望もありゃしないといった表情、それとは打って変わって普段の可愛い表情が対照的とかじゃなくて完全に地続きだから怖い。謎のヒロインですね。ユッキーに近づく女は殺す気でいます。
 他にもゴスロリテロリストみねねや正義の味方平坂など奇天烈かつ魅力のあるキャラクター達が殺し合いを今も敢行し続けてます。
 ドマイナーなこの漫画ですが、二次裏で取り上げられてきて少しづつ認知されてきていますんで、一度満喫とかででも見てみてはいかがでしょうか。