M@sterWork 03 「まっすぐ」

 MASTERWORKは03までで一応の区切りとなるそうです。その区切りとなる一枚に選ばれたのがXBOX360アイドルマスターのエンディング曲の「まっすぐ」です。

 ゲーム中でオーディション曲として使用出来ますが、それ以外にもラストコンサート成功EDでフルバージョンが流れる楽曲であるため、M@STERVERSIONではアレンジを他と比べても利かせている印象。それでいて「私はアイドル」などと比べると極めてゲーム中でのイメージそのまんまに仕上がっています。
 歌い手は雪歩、真、あずささんで、のっけからゲームとは違うゆきぽの歌から始まります。その後ゲームでもおなじみの歌い出しに繋がるわけですが、聞いてる方としてはこの出だしに今までとは違うなという印象を刻まれて、嫌が応にもワクワクしてきますね。それにしてもあずささんことポーリーは歌上手いなあ。
 アーケード版では「The IdolM@ster」がED曲として使われていたそうですが、アーケード版をやっていない身としてはこちらの「まっすぐ」の方がこのゲームのED曲としては断然優れている印象。長い時間をアイドルと共にし、彼女たちをある領域までは導けたのではないかという満足感と達成感を迎えてくれるような曲調と、アイドル達のこれからの輝かしい未来を暗示させるイノセントなところだけをすくった歌詞の内容、この空が見守ってくれるからどこにだって進めるというこの人間賛歌にはアイドルマスターというゲームのエッセンスが詰まっています。最初にこの曲を聴いたときに胸に到来する暖かさや憧憬は僕の拙い語彙力ではとても伝えきれるものではないです。願わくばゲームを手にとって、CDを手にとって楽しんで頂ければと思います。
 アーケード版はプレイしていない僕ですが、調べたところ家庭用で追加された楽曲は「私はアイドル」「思い出をありがとう」「Go My Way!」「まっすぐ」「Relations」の五曲だそうで、どれもアイマスにはかかせない曲のように現在では馴染んでいることは言うまでもありません。曲の完成度で言えば既存曲を上回っている部分もあります。新曲の何が良いって美希の曲である「Relations」以外は大体一曲について二人くらい持ち歌として振られているわけですけど、この四曲は全キャラにイーブンな印象を受けます。千早の「蒼い鳥」や春香の「太陽のジェラシー」のような専用曲の雰囲気は感じられません。だからこそアイマスを代表する楽曲としての格がここに生まれてくるという印象ですな。
 これからのアイマスのCDの展開については、Yoursongみたいに既存の曲をアイドル達がカバーするという方向で動いているようです。これも楽しみですね。