ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 というわけでエヴァの新映画見て参りました。感想としては途中まではザ・ダイジェストなため当時散々見ていたため飽き飽きしましたが、ヤシマ作戦がほぼ完全にシナリオと絵が作り直されているためにかなり見所大でしたわ。これは見る価値ありですな。
 エヴァ以降庵野監督は彼氏彼女の事情ラブ&ポップキューティーハニーやガイナアニメの手伝いをしつつももう一つパッとせず、起死回生とは言いませんがこの映画化にはある意味期するものがあったのでは!と思わせる意気込みが後半のクオリティが感じられました(考えすぎか・・)。
 庵野監督は富野監督のファンでもあるので、かつて富野監督があまり良い仕事が出来なかったという考えを持ってたZガンダムのリメイクに何か思うところでもあったかもしれません。
 まあそれは置いといて感想を続けますと、テレビ作品のリメイクでありながら映画をかなり意識した脚本直しが行われているところが素晴らしいですな。まあ今まで散々言われてる通り「序」でやるのはヤシマ作戦までなんですけど、3〜4話あたりの見所はカットしてそこらへんの要素は全てヤシマ作戦に投入する形になっているので、ヤシマ作戦で映画のクライマックスとして耐えうるに十分な盛り上がりを提供しています。これは面白い。
 後半オリジナル部分についてはシンジもいわゆる旧エヴァ的なイメージから偉い男前と言いますか、カッコいいです。ミサトに最前線で戦う者が感じる恐怖をちゃんとぶつけてますし、ラミエルの一発目で吹っ飛ばされた後に恐怖を感じつつもそれを押さえ込み黙々と次の発射態勢を整えたりするあたりが好感度大ですな。
 ヤシマ作戦と言えばのレイの笑顔なんですけど、あの辺りもちょっと解釈変わってますよね、テレビ版とは。それを見て何か10年ほど眠っていたシンジ×レイ的なところが自分の中で再燃してしまいましたわ、やっぱレイは可愛いなあ。
 ロボットアニメ的な見所としてはあれですよね、ラミエル。偉いことになっててこれもうゼルエルより強いんじゃないかと。エヴァそのものの動きはまあイメージ通りと言いますか、映画Zの新作部分のように旧アニメとは全然違うということは御座いませんでそれはそれで安定していました。
 公開してる内にもう一回見に行きたいですね。今作でも相当色々伏線をばらまいてましたが、次回作の「破」は物語もテレビから大きく異なる展開を見せることを匂わせる予告でしたし、凄い楽しみですわ。