SchoolDays最終回・・・

 AT-Xに入っていて良かった・・・と言っていいものなのでしょうか。スクールデイズの最終回が何とか放映されました。一応一話から全部AT-Xで見てきましたが最終回の凄惨さときたらこれは歴史に残りますな(;´∀`)
 僕は一応スクイズのゲームもやったことがありますが、演出・シナリオ的には完全にアニメが上回っています。オーバーフローの半ばファッション的なブラックさと比べるとアニメ版はストーリーとしてちゃんとまとめてきてる事もあり、伝わってくる狂気、怒気や心情や雰囲気などはもはや別格の様相。
 それにしてもですが、言葉さんが可哀想でないのは1話と11話の最後から今回のAパートまで、という感じで不憫にも程があります。言葉さんはザ・ヤンデレクイーンとしてこのゲームの狂気の代名詞的存在では御座いましたが、気が触れないほうがおかしいというくらい悲惨この上ない体験を何話もじっくりと重ねてきただけあって、最後にあそこまで炸裂しても言葉さんに対する怒りというものは全く沸いてきません。よくできたキャラというべきなのでしょうか・・・。
 世界も視聴者からは散々な言われようですが、ここ二話の可哀想さ加減は相当なもの。河原木さんの演技もあいまって追い詰められてる感が凄いですな。でも、世界はあっさりキレてしまいましたけど、言葉が受けてきた仕打ちに比べれるとまだ相当マシな方だという気もしますが・・・、一番悪いのは誠なのは違いありませんが。
 最低主人公の名を欲しいままにしてきた誠ですが、ここ二話では自分の境遇に大して責任が持てている様子は何らありませんが、自らの身勝手さが言葉を散々傷つけてしまい、それでも自分を想ってくれてる健気さについては十分感じいったようで、こと言葉に対しての態度は改心したものと認められます。自分しか好きじゃないこの男が初めて他の誰かのために何かしてあげたい一緒にいてあげたいという気持ちが持てたように見えます。言葉は体を許さずにこの男の心を一人締めしたという意味では、勝利者ではあったのでしょうが・・・。
 それにしてもBパートで世界にメールが届いたあたりから誠殺害までは完全にホラーの文脈。「さよなら」の文字とともに歌が流れる演出にはビビりました。その後の屋上の演出に至っては「セブン」ですがな、いや「セブン」を元に更に一歩狂気の針を進めてみましたみたいな感じでもう画面上では偉いことに。終わったときは動けませんでしたよ。
 このアニメスタッフの構成力、演出力には目を見張るものがありましたが、さすがにここまでタブー破りというか過激に走るアニメは金輪際出てこないでしょう。原作のテイストを理解し、原作を上回るオリジナルのクライマックスを用意したという点では評価されてしかるべきと言っていいのではないでしょうか。シリーズ構成の方は瀬戸の花嫁うたわれるものなど、他のアニメでも優れた仕事をされてますねえ。
 言葉さんが不憫で仕方ないわ。あの後どうなるか想像もしたくないです。