天元突破グレンラガン 最終話「天の光は全て星」

 グレンラガンもついに最終回。グレンラガン、アークグレンラガン、超銀河大グレンラガンと来て、ついに現れた最終形態はタイトルと同じ「天元突破グレンラガン」で御座いました。仲間達螺旋力を総動員して大合体です。そのサイズは衛星サイズだった超銀河大グレンラガンを圧倒的に超え、何と銀河サイズ。まあ、戦ってる舞台が通常の宇宙空間とは異なるので、そのまま銀河サイズなのかは良く分かりませんでしたが。
 一方アンチスパイラルも天元突破グレンラガンに合わせたサイズに変身。超大規模戦闘を繰り広げるわけです。しかし銀河を投げあったりこの規模で戦闘をやってしまうと、その描写はほとんどギャグと紙一重
 カッコよかったのは天元突破グレンラガンに搭乗している各人が自分の持ってる技能をグレンラガンに反映させて戦っていたところですな。ヨーコが銃を使い、ヴィラルはエンキドゥドゥのような二刀流で応戦してました。願わくばリーロンとかレイテさんとかギミーダリーの戦い方も見てみたかったものです。
 そうこうしてる内に通常の宇宙空間に一部で次元がつながり、この戦いが地球からものぞけるように。ロシウやキヨウなども螺旋族とアンチスパイラルの戦いをその目で見届けることに。圧倒的なアンチスパイラルでしたが、ロシウが言うように、諦めるようなシモンではなく、最後はドリルの張り合いで見事勝利し、どんどん脱皮しながら原点のラガンインパクトでアンチスパイラルを見事撃破するのでした・・・。
 そしてエピローグ。ニアとの結婚を果たすも、アンチスパイラルの作った仮装生命であるニアはアンチスパイラルの消滅により自身も消滅してしまうのでした・・・。ヒロインであるニアを救出するために三部以降ひたすらやってきたわけで、助けて起きながらも消滅するという何とも言えないやりきれなさが残ります。
 シモンはそれについては納得し、自然の摂理を螺旋力で動かすことはせずに、一人次代にドリルを残し去っていくのでした・・・。
 そして20年後、ロシウは地球の大統領を勤め上げ、宇宙中の螺旋族と協議を交わすことに。ヨーコは教師としてあの後も20年働いて校長先生になってました。そしてシモンはどのような人生を送ってきたのかは、もはや伺い知ることも出来ませんが、少年とともに、螺旋の仲間達との邂逅を優しげな瞳で見つめるのでした・・・。
 というわけですが、最後のエピローグが何とも小さくまとまってしまったような気がして残念な感じです。この最終回を見て今週からやる再放送を見よう。という気が僕にはあんまり沸いてこないというのが正直なところ。
 OPやEDで地球を離れ天体の無くなるところまで歩いていっているシモンを見て、世界の隅々まで見てやる、という兄貴の意志を継いだシモンがどこまで行ってしまうのか、というところを期待してたわけで、そのシモンが最後は地べたで上を見上げるというのが何ともわびしい。
 無理を通して道理を蹴っ飛ばす!それが俺たちグレン団だ!というところにシンクロして見ていた僕はニアが消えるところでてっきり人化したブータとニアを復活させる方法でも探しに宇宙に旅立つとかかと思っていたところで、死者をよみがえられていたらキリがない、それは神の領域であるというところでシモンもニアも仲間達も納得してしまったことでイマイチ振り上げた拳を下ろせなくなってしまった感が・・・。シモンの痛快冒険譚としてのノリを最後まで貫いて欲しかったというところがあります。
 しかしこの天元突破グレンラガンが7話、11話、13話、22話などで見せたエンターテイメントは紛れもなく本物。まほろまてぃっくなどで全く良いところが無かったガイナも底力はやはり大したものであるというところをとりあえずは見せられたのではないでしょうか。
 また、次回作を楽しみにしたいところです。