機動戦士ガンダム00 第一話「ソレスタスビーイング」

 新ガンダムが始まりました。監督は「鋼の錬金術師」「大江戸ロケット」などで有名な水島精二、脚本・シリーズ構成は「スクライド」「ガングレイヴ」「おおきく振りかぶって」などの分厚いキャリアを持つ黒田洋介、音楽は「劇場版機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊-Ghost in the shell-」「魔法戦士リウイ」などで有名な川井憲次とスタッフ的にはかなりの陣容。特に黒田脚本には期待したいところですな。
 導入としてはいきなり最近のグダグダ戦場を表す記号として目下活躍中の中東で主人公の刹那がゲリラとして参加しているという場面。敵のMS(ガングリフォンのロボットみたいだ・・・)に追い詰められてもう絶対絶命というところにRX-78みたいなガンダムが空から狙撃。めぐりあい宇宙の最初の戦闘みたいな攻撃の仕方ですな。何か胸のビー玉+タニシから月光蝶みたいものが出ています。
 んでOP。歌はラルクでタイトルバックは軌道エレベーターと地球って感じですね。それにしても良く動いているという印象です。キャラも何か色々出てきてますが一話のOPだけにさすがにさっぱり分かりません。
 AEUという団体の新機体のプロモーションをやってるとこにオペレーションメテオのごとくガンダムエクシアが降りてきます。エクシアはあっけに取られるまわりを尻目に向かってくるAEUの新機体をバラバラにし、迎撃に向かってきたAEUの機体と戦闘を始めます。エクシアの射撃が全然当たらなかったり、相手が援軍来るまで時間稼ぎ的に戦い、それを成功させてるあたりそれなりに見所のある戦闘。軌道エレベーターから降りてくる的とエレベーターのサイズなどスケール感が中々分かりやすくて好印象です。
 設定上の無茶さ加減とは裏腹に援軍が来たAEUに防戦一方。大体単騎だとこれくらいの数の相手には敵わないというバロメーターになるのでしょうか。しかし下からのガンダムデュミナスの狙撃によりあっさりと勝利を収めます。こっちは最初から地上で待機してたのかな?
 宇宙ではチャイナ頭のおっぱい娘が何かのパーティーに出席してます。この娘は事情に詳しいため、ビーイング側の人間である模様。それもお嬢様とか言われてるしスポンサー筋なのかなあ。男が下がりますよ?とか言っちゃってその性的さ加減が非情に素晴らしい。[;´Д`]o彡゚ おっぱい!おっぱい!
 人革連という組織の宇宙ステーションにテロリストが攻撃をしかけてきた模様で、パーティー会場も大騒ぎ。そこでZガンダムというかガンダムエアマスター的なガンダムキュリオスが迎撃してます。人革連を相手にしてるわけじゃないんですね。キュリオスのパイロットは何故か最初にハレルヤをつける電波な人。話が通じそうにないぜ。
 キュリオスが一機撃ち漏らした機体が宇宙ステーションに特攻を仕掛けますが、ピザガンダムガンダムヴァーチェがこれを大口径のビーム砲で一撃。ここらへんが川井音楽全開でかなりカッコいいです。
 最後にソレスタスビーイングのトップと思われるデラーズ閣下的な人が組織の存在意義と宣戦布告をして終了。ここで出てきた経済特区日本のキャラクターはどういう風に絡むんでしょうか。ここも川井音楽が良い感じです。最後に空を見上げる刹那で終わり。
 ポイントとしては、ソレスタスビーイングの理想というか理念は「矛盾している」とあっさり切り捨てられている事、つまり作成側の意識としても矛盾をはらんでいるということを十分認識しているって事ですね。後はソレスタスビーイングの側も自分たちの行いは悪行である、というのを前提として持っているということです。今後このあたりは固定化された観念として全員が持ち続けるというよりは刹那含め矛盾や壁にぶち当たって色々変わっていくということなんでしょうね。
 僕としては全体的におっぱい感溢れる女性キャラ達と結構動くロボット戦闘で割と満足感のある一話でした。これからどうなるのか、とりあえずは見ていきたいと思います。