機動戦士ガンダム00 第二話「ガンダムマイスター」

 ガンダム00二話です。冒頭にアムロによる世界情勢の説明。一話にあった方が一話の内容が掴み易かったんでしょうが、掴みとして説明を長々入れるのを嫌ったというところでしょうか。
 要点はアメリカ中心のユニオン(日本はここ)、中国、ロシア中心の人革連、EUなAEUの三者軌道エレベーターを要して三すくみの状況になっている模様。コードギアスブリタニア、中華連合、EUと似たような構図ですね。初代ガンダムが用いた宇宙移民と地球の対立構造ではないということです。それどころか宇宙移民は00の世界では存在しないのかな?現状ではこの三者は全面的に軍事的に衝突しているという状況ではないという状態ですね。
 後各陣営のMS部隊が移ってましたが、ユニオンのところで黒いユニオンがいたのが気になります。隊長機とかは今までのガンダム文法(ていうかシャア)を踏襲する形で専用色を用いてるのかしら。後ろにいるB-2みたいな航空機とユニオンフラッグが中々絵になっています。
 今週の冒頭では千和おっぱいが今日も流れるCBの犯行声明を眺めてるところから、CBは定期的に放送ジャックするだけの技術力があるってことですね。しかしユニオンの影響下にあるこの日本での描写は後でどういう風に繋がっていくのでしょうか。
 あと刹那とロックオンのところに次の命令がチャイナおっぱいから下ります。この人はCBの中ではどのような立場の人なのでしょうか。命令をわざわざ伝えに来るあたり、意志決定をしているという立場までは行ってなさそう。上の人は先週にビルから街を眺めていた人とあの老人くらいしか現状出てきてないというところ。
 一方でユニオンのグラハム達は早くもガンダムの解析に努めてますが、グラハムから早くもガンダムのキモであるGNドライブとGN粒子(宇宙世紀でいうところのミノフスキードライブミノフスキー粒子)に着目し解析を初めています。それだけ革新的な技術を小集団が何の痕跡も無く開発したというのも難しそうなもんなので、そのうち技術が漏洩するとかあるのでしょうか。後半ではこのグラハムもユニオンが開発したガンダムとかに乗るのでしょうけど・・・。ちなみにですが、このグラハムの声優さんはおお振り阿部あたりから割とよく耳にするようになりましたね。今期は他にクラナドもやってますし。
 宇宙ではプトレマイオスからデュメナスとヴァーチェが出撃。GN粒子をばらまいて大気圏を降下してます。大気圏降下もお手の物ですな。世界設定から宇宙戦よりも地上戦がメインになりそうなので、今回地上に降りたら次に宇宙戦をやるのは何時の日か・・・。
 デュメナスのアレルヤはシミュレーションはやってきたけど・・・と大気圏降下に多少の不安を覚えている模様。ここらへんに一話ではイマイチ見えにくかったキャラクターの個性の違いが見えます。
 地上ルートを行くエクシア、デュメナスと合流し、民族紛争へテストをかねて介入開始。ここで刹那がかつて自分がガンダムに助けられた事を回想しながら・・・
ガンダムだ・・・俺がガンダムだ
とつぶやき先行してしまいます。彼に取っては存在しないと考えていた神はガンダムなのかもしれないですな。
 相手のMSの動きは先週出てきたAEUのヘリオンと比較してもすこぶる鈍く、当然ながら四機で臨む今回も圧勝の様相。敵もちゃんと反撃してくる辺り中々戦闘の描き方としては面白いです。盾で防いだもののエクシアは相手のゴツイ大砲食らってますし。デュメナスは機体の制御はハロが行い、ロックオンは専用の狙撃用のインターフェースを使用して狙撃のみに集中している模様。Vガン並に万能なハロですな。
 キュリオスは積んできたコンテナから対地ミサイルを発射し、人革連の駐屯基地を壊滅に追い込みます。
「これで希代の殺人者・・けどね。・・それがソレスタルビーイングだ」とアレルヤは自分の行いをことさら正当化しすぎる事もなく、殺人者であるという自覚とそれを抱えてやっているという覚悟を見せています。この辺りは好感が持てる描写ですねえ。二話を通してロックオンと並ぶ常識的な観念をこのアレルヤにも感じます。
 バーチェは戦艦をバズーカで一撃。何か相手の攻撃を弾いていましたが、他より装甲が分厚いのでしょうか。
 戦闘はつつがなく終了。「ここまでだ、ここまでだよ。刹那」と刹那が撤退する相手を追撃しないか案じるロックオン。しかし追撃はせず、撤退する者を追撃する意志を見せた相手を切り伏せる刹那にCBの行動指針に従って動ける刹那にロックオンが安堵しています。この後一人先行して帰投するエクシアですが、そこで見せたロックオンの態度やティエリアの何故彼がガンダムマイスターなのかという発言から新参者であるか未熟者なのかもしれませんね。
 そこで紛争地帯に向かっているグラハム隊とエクシアが遭遇。グラハムのユニオンフラッグが出撃します。このユニオンフラッグがすげーカッコ良いですな。戦闘中は変形しない仕様であるはずのフラッグが変形し、戦意バッチリで攻撃して来たことに面を食らう刹那。
「初めましてだな!ガンダム
 ユニオンのエース対ガンダムの戦いが開始したところで次回へ続く。良い引きだ。
 二話まで見た感想としては僕としてはかなり面白いです。ソレスタスビーイングについて第三者視点がふんだんに盛り込まれてる辺りや、戦闘描写など不満点らしいとこも特になし。頑張って欲しいですね。