機動戦士ガンダム00 第17話「スローネ強襲」

 今週はアバン含め設定的に重要な要素をいくつか提示していました。まずアバンですが、80年前に廃棄された木星圏内にある有人ステーションを何者かが調査しているシーンが描かれています。調査隊はメモリなどを捜している事から何のための私設かはある程度把握しているのかもしれません。
 この先には住居ブロックがある、という台詞と科学者の死骸、そしてBパートのエイフマン教授の話からここがCBが科学技術者を集め太陽炉他、現在のガンダムに投入されている技術の研究をしていた事が伺えます。捜索隊はここで現在ではネーナ・トリニティが持っている紫のハロを発見。これが情報端末で有る事を察知し持ち帰りデータ解析をするという発言をしています。ちなみに外伝漫画で明かされていますが、ハロはヴェーダの端末であるそうで、ヴェーダとアクセスする事が出来ます。
 まあこの時点で何となく有りそうなのは、ここで紫ハロを捕獲した捜索隊が現在トリニティを動かしている存在に繋がっているのかなあと。紫ハロからヴェーダにアクセスして太陽炉の情報を掴んで複製に着手したとか・・・・。バージョンが違うのは太陽炉の完成には膨大な時間がかかっている事がエイフマン教授の台詞から伺えますし、スローネの太陽炉はそれより後に作られたものでしょうから。
 しかし主人公のバックボーン組織にこう謎が多いロボアニメも最近なかなか無いような気がしてきますね。少なくともガンダムシリーズには無いです、対立構造の作り方も既存シリーズ(というより富野監督の宇宙世紀ガンダム)に捕らわれない構成の仕方をしていて、宇宙対地球という対立軸を採用していないという意味ではGガンダム以来ということになるのでしょうか。ターンAもありますけど、富野監督が自分の作った既成概念にハマるということもないので別枠。
 んで本編はトリニティ兄妹がトレミーに来て会談を持ちました。ネーナが相変わらず可愛いが前回バーカバーカ!(ゼロラジ風)とバカにしていた刹那に興味を持ったのか、接近してます。ファーストキスから始まる二人の恋のヒストリーいきなりキスしたり、艦内の案内を頼んだり。しかしここで無視した刹那に対するネーナのキレっぷりが恐ろしい。今流行のヤンデレというやつです。
 一方ミハエルは常に喧嘩腰でトレミー組の介入行動を小馬鹿にしており、ついにはティエリアが怒り出して退室。ヨハンの方も物腰は柔らかですが、やはり現マイスターのやり方に異を唱えるもので、ほとんど情報のやり取りもないまま物別れという感じですね。おやっさんがスローネを調べたところ、太陽炉が異なるものであるとのこと。
 ネーナはティエリアのようにヴェーダと接続出来る空間に侵入していたようです。このような事が出来るのはティエリアだけではなく、彼もその姿を見て驚愕してます。トリニティの存在は単なる戦闘要員という枠を超えて謎を持っている模様。Aパートおわりのネーナも可愛い。
 Bパートはトリニティによる介入行動の始まり。その対処の仕方は今ままでの武力介入行動と大きく異なりいきなりユニオンの基地を強襲。建前上は紛争根絶のための刀狩りなのか、それともガンダム捕獲作戦の報復なのかは定かではありませんが、目的は真相に近づいたエイフマン教授の抹殺を命じられてのもののようです。エイフマン教授の端末にメッセージを残したのはヴェーダなのでしょうか。
 スローネアインのバックパックにドライが合体し、GNメガランチャーを発射。その威力はヴァーチェのバーストモードばりで持続時間においてはそれを上回ってるようです。ちなみに三機合体でGNハイメガランチャーという武装を使うらしいですね。どんな威力になるやら。
 そして急いで帰還したオーバーフラッグとの戦闘。怒りに燃えているグラハムはGNファングを意に介さないなど貫禄を見せます。しかしグラハムの部下のメガネの方が接近するものの、鍔迫り合いをしているとこであっさりファングに串刺しにされ撃破。「ファングなんだよーーー!」と黒田節も炸裂。格闘性能+オールレンジ攻撃とタイマンにも集団戦にも威力を発揮するツヴァイの武装はすこぶる強力ですな。
 最後にサジがルイスを見送ってますが、もの凄い死亡フラグだ。実際次回予告で酷い事になってますが、スローネの介入行動に巻込まれたのかしら。流れ弾でも当たったのか。
 あとちゃっかりツーショットを撮っているイケメンに弱いクリスさんに吹きました、抜け目のない22歳ですわ。