機動戦士ガンダム00 第5話「故国燃ゆ」

 新たなイノベイターが出現しました、しかも何か新MSがロールアウトしたみたいな物言い。イノベイターもMSに乗って戦う気なのですが、オリジナルのGNドライブがあるわけでもない中、ボスクラスの敵MSとしての地位はどうやって持たせるのか注目どころ。疑似太陽炉は大量普及してますし、一期でキャラクターとしての違いを見せつけてるアリーやグラハムのようには新キャラでは届きません、期待がかかります。
 そして登場、満を持してという感じのアリー・アル・サーシェスはゲイリー・ビアッジとしてアロウズに潜り込んだわけでもなく、直接に裏の総大将であるリボンズに雇われたということでした。さすが傭兵だけあって戦えればどんなスポンサーでもかまわないわけですな。新型のスローネもリボンズが用意したものに違いないため期待がかかります。凄い腕が長かった。
 カタロンの面々は思いの他フレンドリー。ガンダムを英雄として讃えています。しかしCBの方は当然と言うか同盟関係には積極的では無い模様、持っている物が物ですからね、整備などは特に任せられないでしょう。整備も補給も独自のルートをちゃんと持ってるんで当面必要ないでしょうし、まあ王留美へ依存している面が強いですが・・・。
 しかしクラウスはCBが反アロウズの意思を確認できたことで十分とします。まあ向いてる方向が同じなら少なくとも脅威にはなりませんし、実際今日のBパートで襲撃を受けた際には救援に来てくれましたしね。
 しかしソーマ中尉がセルゲイ大佐と話してる時のデレっぷりと来たら可愛らしいですね。「私は幸せ者だ・・・」ってつぶやきがまた良い。最後も人並みの幸せを求めた代償なのでしょうかとか一人思い悩まずとりあえずセルゲイ大佐に相談してみれば良いのでは無いかと思います。
 元一般人のサジの不幸モードは二期になって止まらず、巻き込まれたが最後グングンと悪い方向へ。CBでもカタロンでも無く戦闘行為に関わって生きていくつもりは無いサジには他に取るべき方法もなく。言わなかったからといって開放されるかというと、たまたまセルゲイ大佐がアロウズに不振を持っておりかつ人格者だっただけの話なので・・・。責任をとってCBないしカタロンと行動を共にする道に行くのでしょうか。ルイスと敵対する展開になるのは読めますが。
 「これが!こいつが人間のやることか!」「逃げるな!逃げてんじゃねえぞ!アロウズーーー!」と怒りが有頂天のライル。カタロンという同志がやられた事でCBでは仮面を被っている彼も感情を表に出さざるを得ないという感じ。しかし非人道的な好意に怒りを露にするライルも、悲しむソーマも全ては前座だったという今回。
 今回のAパートでアロウズは血も涙もない組織だと思わせておきながら、非戦闘民を余裕で大虐殺というスケールの違う非人道行為をやってのけるアリーを最後に持ってくるという構成が秀逸。ついに戦場に舞い戻ってきた戦闘の化身アリー・アル・サーシェスリボンズをして「人間ではあるが、ある意味人間の枠を超えている」と言わしめるこの男に刹那はどう立ち向かうか。まあ刹那はダブルオーを持ってきていないので、戦闘にはなりませんが・・・。後刹那的にはあれってガンダムなんですねえ。スローネアイン・ツヴァイ・ドライと比較してももうガンダムって感じがしない顔だと思いましたよ。次回アバンでどうなるか非常に楽しみ。