化物語 「つばさキャット其の貳」

 録画していたテレビ放映最終回のつばさキャットその2を見ました。話としてはまだ全然途中であるにも関わらず、極めて素晴らしい最終回。構成力と演出の為せる技というのでしょうか。この作品の最初を飾った戦場ヶ原ひたぎとのロマンスで物語は一旦締めくくられたのでした。
 しかし戦場ヶ原さんの余りにも不器用すぎる奉仕精神が可愛すぎる。出だしからアイラブKOYOMIとアイラブHITAGIという痛すぎる弁当による昼食という。
 車の中の会話を星空を見ながら再度繰り返して、車の中でのガハラさんの発言は全て本心であり、嫌がらせのような親父同伴デートも全てアララギ君へのサービス精神の賜物だったという。どうして良いか分からないからせめて自分の持つ全てを相手に明かして委ねるという。
 今までの人生はあまり幸福ではなかったけれど、それでアララギ君の気を引けたのならそれで良いと思ってるって物凄い発言、凄い愛ですな。EDテーマが流れてくるあたりで感動してしまいましたよ。最初からこのシーンを元にEDの歌詞が作られてたわけですね。
 出演声優は何と三人だけ。このアニメの真骨頂と言いますか、新房監督の演出とこの特異な作品の空気がびたっとハマッた末の奇跡の作品といいますか、この最終回の後ならそりゃBD売り切れますわな。斉藤千和の演技も冴え渡っていましてこんな演技の出来る声優さんだったんだなあと。残り三話も楽しみです。