魔法少女おりこ☆マギカ

 おりこの二巻が出てたので買ってきました。簡単に粗筋を説明すると予知の魔法を持つ緒莉子が巨大な魔女が世界を滅ぼすことを予知してしまい・・・その魔女の元になる魔法少女(つまりまどか)を事前に殺そうと考えるというお話。
 タイトルのおりこは余り主人公的な活躍はせず、主人公は本編キャラで一巻は杏子、二巻はマミさんとほむほむですね。しかし問答無用でまだ何も知らない普通の中学生であるまどかを躊躇無く殺しにかかる緒莉子一派は恐ろしい。しかも他の人間を巻き添えにして殺す事を全く厭わないという。ほむほむの裏返しみたいなキャラ付けなんでしょうかね。最後に多緒莉子が多くの人を救えたにせよそのために人を沢山殺してきたことは私には重すぎる、という振り返りもあるんで人非人という訳ではないんですけどね。
 時間を止めて銃器や爆弾で相手を爆破するほむほむですが、予知&超スピードという能力で時間停止解除から当てるまでのタイムラグで逃げるというアイデアは面白いですね、ゴルフクラブを持ってたらあっさりほむほむが勝てたのでしょうが・・・。
 しかしほむほむにしてみたら辛いループになったことは想像に難くなく、切ないですな。杏子やマミさんとも団結できて、しかも魔女化の精神的ショックをマミさんが乗り越えるというかなりの好機、まどかのみならずさやかや仁美とも友人となれたという。さやかはほむほむを友人としてほっとけないと助けに行くあたりやっぱり良い娘だなあ。諦めちゃってる仁美より僕はやっぱりさやかを推してしまいます。
 最終的に緒莉子の時間軸からはほむらは去ってしまい、まどかが死んでいるためクリームヒルト・グレートヒェンの脅威も無いのですが見滝原はワルプルギスの夜の脅威は避けられそうもありません。マミさん杏子ゆまは死なないで撤退して欲しいところですがどうなるのやら。
 アニメのラストが全ての並行世界を束ねて宇宙を再構成するというものなので、こういうオチでもすんなり受け入れられて、更に再構成後の世界でのスピンオフキャラを想像する余地があるあたりアニメのまとめ方はやはり秀逸ですね。