ガールズ&パンツァー 最終回を終えて

 4/1のバンダイチャンネルを以てガールズ&パンツァーのラスト二話の放送が全国的に完了しました。三ヶ月あけただけあって映像的には圧巻の一言、ストーリーとしても大団円で大満足の最終回だったと思います。特に最終回は大洗の全チームが自分の戦車の特性を活かして仕事をしてフラッグ車VSフラッグ車の状況を作り出すふらふら作戦に貢献しましたね。
 開幕のマウス撃破も工夫がされていて面白い。カーボンのおかげで短時間ならマウスの重量に耐えられるというこの作品世界ならではの攻略方法を用いてるのが良し。故障を待つのでは面白くないですからね。III号の車長もマウスの車長も発言があらっぽくて慎み深い女性を育成するための戦車道が余り活きていない・・・。女子高生だから仕方ないね!
 大洗の中で比較的強い(らしい)M3Leeに搭乗していながら作品中で今まで撃墜が無かったうさぎさんチームが、最終回ではエレファントを倒しヤークトティーガーと差し違えるというジャイアントキリングを成し遂げて大興奮。丸山が話したり戦略大作戦にちなんだ作戦など良い活躍でしたね。この重駆逐戦車を残すとおそらくはポルシェティーガーが持ちこたえられる時間がかなり短くなってしまうのでしょう。みほのウサギさんチームを救った判断が終盤になって活きるという素晴らしい展開。
 八九式も毎試合のごとく大活躍。作品を通してカバさんチームIII突と並んで二番手の活躍を続けてきましたね。バレー部アヒルさんチームが面白いのは作品中で一両も撃破してないのに活躍した印象が凄く残っていること。あくまでチームスポーツ、競技だからこそ非力でも毎回活躍させられるような役割があるわけですな。ティーガーIIとパンターに追われながら歩道に上がってぶっちぎるシーンとか超カッコいい。カメラワークが実にこっていて気分が良いですな。八九式は実際はあんなに早く動けないそうですが機動性に優れた戦車にしたっていうのは大正解ですね。
 決勝から加わったポルシェティーガーは大活躍。陣地から戦闘をきって下っていき相手の砲弾をはじき返す様はさすがティーガー。壊れやすいという弱点が作品中では克服されているためひたすらに強かった。走行するときのモーター音も心地よい。最後にフラッグ車同士の戦場の前に立ちふさがる様が超カッコ良い。最後はさすがに大破しましたが翌日には直っているという。
 黒森峰は全体的に大洗の作戦にハメられがちで綱渡りの勝利ではありつつもサンダースやプラウダほどの絶対絶命感は無かった印象です。性能的に全ての作戦が上手くいってやっと勝てたというところなんでしょうけど。昨年まではティーガーIとIII号戦車主体だったところを昨年プラウダに負けた反省からプラウダを寄り意識した重戦車重視の編成にしたところを突かれた形なんでしょうね。編成の方向性が変わったことによる練度不足もあるのでしょう。王者の余裕からかまほの指示を徹底して遵守出来ず血の気が多いところは鹿児島の血なんでしょうか(偏見)。
 最後は戦勝ともスポーツ優勝の両面から見れるパレードで実に爽やかなシメ。最初はあんなにウザかった桃ちゃんが最後はマジで憎めない。このアニメはエリカとかもそうですが戦闘中は悪態をついても戦闘が終わるとやたら爽やかになりヘイトを集めるキャラがいないのが好印象ですね。
 出てない戦車もいくつかありますし、これは二期を期待したいところですがもう1クール同じ熱量でやるだけの残された材料がないのも事実。いっそ二年後にして澤ちゃんとかを中心に据えた方が良いのかもしれません。ポルシェティーガーやマウスの活躍から戦史では活躍しなかった戦車や試作車両などでも活躍する土壌があるのは素晴らしいですね。これほど模型を作りたくなるアニメも中々ないもので最終回の後破モチベマックスですわ。戦車模型をこれから当分頑張っていこうと思います。